阿蘇事務局の坂本です。
私は熊本県で生まれ、震災前から阿蘇に住んでいます。
今日はUEの復興支援活動を通じて感じたことをみなさんにお届けします。
震災前、阿蘇の中高生は片道1時間くらいかけて、「光の森」で映画を見たり、ショッピングを楽しんだりして、週末の仲間とのお出かけ楽しみにしていました。
今は、その映画館も被災の影響で閉館し、JR線もここ数年は復旧にかかるだろうと言われています。
また、多くの高校生が、JR線に通って大津町や熊本市内の学校に通っていました。
今は、臨時通学バスが山道を走っていますが、熊本市まで1時間半で電車通学していたところが、更に1時間以上かかるため、夜明け前の5時台に阿蘇を出発します。
さすがに学業や部活にも影響があるため、下宿やアパート、親戚の家から学校に通う決断をし、親元を離れて暮らすことになった子ども達も少なくありません。
来春からの高校受験も、通学が困難なこと、経済的な負担など、様々な理由で、進学先を悩んでいる親子さんもたくさんいます。
お年寄りの方々も慣れない避難所生活で心が安らぐ時間が少なく、時折涙を流されます。
「もっと地元の方々が気軽に集い、交流できるスペースを作れないかな?」
そこで、現在コミュニティスペースを作るプロジェクトを進めています。
※[写真はこれまで拠点で撮影した交流会など]
ユナイテッド・アースが阿蘇で拠点を構える「あーとち」は震災前には地元のコミュニティスペースとして活用されていた場所です。
こんな時だからこそ、
年代を問わず、
赤ちゃんからおじいちゃん、
おばあちゃんまで、
みんなが気軽に集ったり、
お茶したり、
笑ったり、泣けちゃったり、
いろんな気持ちをポロっと出せる場所として全国から集まったボランティアのみなさんと、色んなアイデアを出し合いながら地元のみなさんに喜んで頂ける拠点にしていきまたいと考えています。
いま、私たちにできることを。